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 電通国際情報サービス(ISID)は今年7月,社内ネットワークをIPv6対応にする。全6拠点のどこからでもIPv4/IPv6両方でアクセスできる環境を整える。5000端末規模のネットワーク全体をIPv6対応にするのは,ISIDが初めて。

 狙いは,社内利用で蓄積したIPv6構築・利用・運用ノウハウを,他社に対するインテグレーション・ビジネスで活用すること。このため,96年に構築した現在のネットワークを更新するにあたって,一挙にIPv6対応にすることにした。

 拠点間は日立製作所のルーター「GR2000」を,構内は米エクストリーム・ネットワークスのLANスイッチ「Summit48i」を使う。ネットワークはすべてIPv4とIPv6が共存する「デュアル・スタック」にする。このことで,IPv6だけでなく,従来から使っていたIPv4もそのまま使えるようにした。

 同時にネットワークも高速化。構内のバックボーンすべてと端末回線の一部にギガビット・イーサネットを導入する。一部の拠点間をギガビット・クラスの光ファイバで接続する計画もある。導入費用は,「IPv4だけのネットワークに比べてわずかに高い程度」(ISID 情報システム部の中村政則氏)だったと言う。

 IPv6は現在使われているIPv4に比べて,(1)アドレス枯渇の心配がない,(2)セキュリティ機能が標準で組み込んである--などが特徴。政府のIT戦略本部が打ち出した「e-Japan戦略」でも普及促進をうたっている。ただ,今のところ企業でのIPv6ネットワーク導入は,開発や評価を目的に,一部をIPv6対応にしているのがほとんどだった。

(阿蘇 和人=日経コミュニケーション)