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 日本クラレントは3月27日,通信事業者などが広帯域なインフラを利用してVoIP(voice over IP)技術を利用した電話サービスを提供するための加入者端末「Clarent OpenAccess」を発表した。ADSL(asymmetric digital subscriber line)やFTTH(fiber to the home)などブロードバンドのインターネット接続事業者(プロバイダ)やCATV事業者,通信事業者向けに提供する。出荷開始は4月上旬。クラレントは,1台当り2万~数万円程度と,ADSLモデムとほぼ同水準の価格を見込んでいる。

 Clarent OpenAccessは,加入者側に設置するVoIPゲートウエイ装置。一般の加入電話機を接続して利用する。CATVモデムを内蔵したモデルと,WANインタフェースに10BASE-Tを1ポートを備えたモデルがある。クラレントは,今後さらに,ADSLモデムを内蔵したモデルも用意する計画。ブロードバンド事業者は,Clarent OpenAccessを加入者に貸し出すことでVoIP技術を使った電話サービスを提供できる。

 ただし,事業者がClarent OpenAccessを使って電話サービスを提供するには,別途,呼制御を管理する「Clarent Call Manager」,課金情報や加入者認証などを管理する「Clarent Command Center」などが必要になる。このほか,最大360の呼を制御可能なVoIPゲートウエイ「Clarent Trunking Gateway」を導入すれば,企業向けにもVoIP技術を利用した電話サービスを提供できる。

 これまで米クラレントは,通信事業者の網内設備向けにVoIPゲートウエイやソフトスイッチを提供してきた。しかし,ブロードバンドのインターネット接続サービスが普及してきたことを背景に,個人ユーザー向けにもVoIP技術を利用した電話サービスが普及すると判断。これまで同社が提供していた事業者の網内設備向け製品と連携する加入者端末の投入に踏み切った。製品は2000年12月に完成しており,すでに全世界で約70の事業者が試験導入しているという。