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 東京通信ネットワーク(TTNet)やストレージ製品を販売するビジネスポートシステムズ(BPS)などが設立した東京メトロポリタンエリアネットワークは,4月下旬から超高速専用線サービスの実験を開始する。ユーザー宅に設置するWDM(wavelength division multiplexing)装置の最大伝送速度は40Gビット/秒。ギガビット級の専用線サービスの実用性を検証し,1年後に商用化できるかどうかを決める。

 東京メトロポリタンエリアネットワークは3月23日の設立。2社のほかに,エイベックス,おりこんダイレクトデジタル,ディスクアレイ装置メーカーのアドテックス,ソフト開発会社のアルファ・オメガソフト,東京エレクトロンが資本参加した。資本金は1億4000万円で,7社が2000万円ずつ均等に出資した。超高速専用線サービスの実用化を検討する企画会社で,当面,ユーザーに対して電気通信事業は提供しない。

 実験では,BPSの関連会社であるビットアイルのデータ・センター(東京都品川区)に設置する機器と特定のユーザー宅に設置するWDM装置を,TTNetの光ファイバを使って直接結ぶ。WDM装置は,1波当たり2.5Gビット/秒の伝送速度を持つ光波長を16波分多重し,最大40Gビット/秒の速度をサポートする。ただし,「現在のところ複数の波長を束ねて利用できる機器がないため,ユーザーが利用できる最大速度は2.5Gビット/秒にとどまる」(BPS)と言う。

 実験で使用するアプリケーションは,出資各社がそれぞれ用意する。例えばBPSは「データ・センターにストレージ装置を置いてファイバ・チャネルで接続し,遠隔地からローカル・ディスクと同様に使ったり,高速にバックアップを作成する用途などを実験する」。また,エイベックスやおりこんダイレクトデジタルは,映像・音楽コンテンツの高速配信実験などを実施すると見られる。

 ギガビット級の専用線サービスは,TTNetがギガビット・イーサネット(1000BASE-X)をユーザー・網インタフェースに持つ「高速イーサネット専用サービス」を提供中。NTTコミュニケーションズの超高速専用線「ギガウェイサービス」も,4月1日に2.4Gビット/秒の高速品目を追加している。