PR

 ノベルは4月24日,インターネットやイントラネットでWebサービスを提供するプラットフォーム・ソフト「Novell iChain 1.5」を発表した。4月27日に出荷を始める。PKI(public key infrastructure)/X.509ベースの電子証明書も使えるユーザー認証機能,シングル・サインオン機能,アクセス制御機能のほか,各種Webサーバーのレスポンスを向上させるリバース・キャッシュ機能,SSL(secure sockets layer)の処理代行機能など,Webによる各種サービスを提供する際のベースとなるソフトウエアである。

 iChainは,ノベルが同社のディレクトリ・サービス「NDS」(Novell directory service)を基盤に,米CNN向けに開発したWebサービス・システムのうち,アクセス制御機能の部分を切り出して製品化したもの。CNNでは各ユーザーの好みに合わせたニュースをそれぞれ生成して提供するサービスで利用している。CNNのほか,すでに英国国防省やカナダのモントリオール銀行,米国トヨタ自動車などで導入実績がある。

 iChain 1.5は,(1)iChain Internet Caching Server(ICS),(2)NDS eDirectory 8.5を含むiChain Authorization Server,(3)iChain Community Server──の3種類のソフトで構成する。ファイアウォールで切り離されたDMZ(非武装セグメント)などにiChain ICSを実装したサーバーを置き,その背後に各種Webサーバーを接続する。iChain ICSと,認証機能を提供するiChain Authorization Serverとの間はLDAP(lightweight directory access protocol)でつなぐ。Authorization Serverでは,1回のログインで複数のサーバーへのアクセスが可能になるシングル・サインオン機能のほか,URLやファイル単位でのアクセス制御を実現する。ノベルのディレクトリ間連携ツール「DirXML」を利用すれば,他のディレクトリとの連携も可能である。

 iChain ICSの背後に置くWebサーバー側には特別な仕組みは必要ない。米マイクロソフトのIIS(internet information service)やApacheなど,汎用のWebサーバーを利用できる。iChain ICSはさらに,WebサーバーによるSSLの暗号化処理を代行する機能やWebサーバーのリバース・キャッシュ機能を提供する。キャッシュ機能はクラスタリングによる拡張が可能だが,SSL処理を含む認証機能の負荷分散機能はサポートしていない。また,iChain Community Serverは,ユーザー側で個人情報を登録・管理する機能を提供する。

 Novell iChain 1.5の価格はオープンだが,実売価格は「1ユーザー当たり1500円程度」(ノベル・マーケティング本部の富村浩治氏)。ただし,製品構成は最小でも5000ユーザー・ライセンスからになる。