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 フィンランドのノキア,米モトローラ,スウェーデンのエリクソンの3社は4月26日,携帯電話や携帯情報端末(PDA)などのモバイル端末向けのインスタント・メッセージ(IM)の標準プロトコルを共同で作成すると発表した。2001年中にも同プロトコルの標準仕様を公開する予定である。

 同時に3社は,標準プロトコルの作成と啓もう活動を展開する「ワイヤレス・ビレッジ」を設立した。ワイヤレス・ビレッジは,プロトコルの枠組み,詳細仕様,テスト用仕様およびツールなどを配布するほか,同プロトコルを搭載したモバイル端末同士の相互接続の場を提供する。

 IMは,短文のテキスト文書や簡単な音声・映像データをリアルタイムにやり取りし,相手の端末の画面上に表示させるアプリケーション・ソフト。3社は,こうしたIMの基本機能に加え,ユーザーが留守かどうかといった個人のステータス情報を共有する仕組み(プレゼンス)や,“部屋”を設け複数のユーザーが同時に会話を楽しむ“チャット機能”を充実させる。

 また,音声・映像などの同時通信にも対応。ユーザー認証やメッセージ本体の暗号化などのセキュリティ機能にも対応する。携帯電話事業者が次世代携帯電話だけでなく現行の携帯電話の付加サービスにも組み込めるようにするほか,同一種類の端末間ではなく,携帯電話とPDAといった異なる端末間でも通信を可能にする。

 さらに,下位レイヤーに既存のプロトコルを流用し,既存のIM用プロトコルとも互換性を確保する。ベースとなるプロトコルは,GSM方式ディジタル携帯電話システムで利用されている文字メッセージ交換用プロトコル「SMS」(short messaging services)や,携帯電話用のコンテンツ記述言語「WAP」(wireless application protocol),IP網上の呼制御プロトコル「SIP」(session initiation protocol),文書情報記述言語「XML」(extensible markup language)など。

 IMは米AOLの「AOL InstantMessenger」(AIM)が有名。AOLは,NTTドコモと協力してiモード端末でAIMを利用できるように機能拡張を進めている最中だが,ワイヤレス・ビレッジは,「AOLのAIMのプレゼンス機能は限られている。新プロトコルではAIMを上回るプレゼンス機能を設ける」としている。