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 5月8日に開幕した「NetWorld+Interop 2001 Las Vegas」(N+I)の展示会で,米インテル,米IBM,米シスコ・システムズの3社はストレージ利用のための新仕様である「iSCSI」に対応したネットワーク機器の相互接続デモを実施した。

 iSCSIは,SCSI(small computer system interface)コマンドをIPネットワーク経由でやり取りするためのプロトコル仕様。iSCSIを利用すれば,ストレージへのアクセスにファイバ・チャネルなどのSAN(storage area network)を構築することなく,大量のデータを保管/呼び出しするストレージ・システムを構築できる。複数のストレージ装置で構成する「ストレージ・ファーム」とネットワークの運用管理を統合したり,ネットワーク上の複数の場所にストレージを分散配置して安全性を高めるといったメリットがある。

 デモでは,インテルが同日発表したサーバー向けのiSCSI対応アダプタ「Intel PRO/1000」をWebサーバーに実装し,IBMのiSCSI対応ストレージ「IBM200i」とシスコのiSCSI対応ルーター「SN5420」にギガビット・イーサネット経由で接続した。SN5420の配下には,ファイバ・チャネルで構成した既存のストレージ装置群もつないでいる。この構成で,Webサーバーがクライアント・パソコンから大容量ファイルへのアクセスを受け付け,ネットワーク上のストレージからMPEG2の動画像を取り出すという内容である。iSCSI対応のIBM200iはもちろん,シスコのSN5420経由でファイバ・チャネルに接続されたストレージ・ファームからも,iSCSI対応のWebサーバーからイーサネット経由で接続できることを示した。

 iSCSIは現在,IETF(internet engineering task force)で標準化作業中。インテルのサーバー向けiSCSI対応アダプタは2001年後半に出荷する予定である。N+Iでは3社以外にも複数のベンダーがiSCSI仕様を採用した機器を展示している。

(滝沢 泰盛,米ラスベガス発=日経コミュニケーション)