連結決算の足を引っ張る形となったのが,同日に決算発表したNTT東西地域会社の業績悪化だ。前年度は,地域会社が発足した1999年7月から2000年3月までの9カ月しかなく単純比較できないが,NTT東日本は売上高で前年度比29.7%増の2兆7945億円,経常利益は75.1%も減少して141億円になった。NTT西日本はさらに悪く,売上高は前年度比27.4%増の2兆6395億円だったものの,経常損益は前年度の赤字額430億円が拡大し1057億円の赤字となった。
NTT地域会社の業績悪化は,県内市外通話料や市内通話料の値下げ,他事業者から受け取る電話の接続料の引き下げ,マイラインの営業費が膨らんだことなどが要因である。
持ち株会社の宮津純一郎社長は,2001年3月期の決算を受けて,「地域会社の人員を万単位で減らす必要がある」と強調した。