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 NEC(NECネットワークス)は6月1日,国際通信事業者向けに,陸上ネットワークと海底ケーブル・ネットワークをシームレスに接続する光ネットワーク・ソリューションを提供すると発表した。

 このソリューションは,同社の「陸海統合グローバルシームレスネットワーク」コンセプトに基づくもの。陸上と海底の中継網をメッシュ状に結ぶのが特徴である。これまでのリング方式に比べて,(1)ネットワークの利用効率が高い,(2)部分的な回線容量の増強が容易,(3)設備スペースや運用コストの低減が可能──などのメリットがある。また,同社が提供する統合ネットワーク管理システムを使うことで両方のネットワークを一元管理できる。設定変更や回線の増強が容易になるという。

 実際に販売する製品は,陸上の中継網用のWDM(波長分割多重)システム「SpectralWaveシリーズ」や,10Gビット/秒のWDM海底ケーブル・システム「NS320シリーズ」など。既存のリング型ネットワークも,光クロスコネクトなどの装置を介してメッシュ型ネットワークに収容できる。同社の顧客であるNTTコミュニケーションズやKDDI,グローバル・クロッシング,米スプリントなどのうち,「すでに2,3社と細かな協議に入っている」(下平理輔・光ネットワーク事業本部主席技術主幹)という。

 陸上で使うWDMシステムではカナダのノーテル・ネットワークスが,海底ケーブル用の装置では仏アルカテルがそれぞれ50%前後のシェアを持つ。これに対し,「NECは陸上と海洋それぞれのネットワークの構築経験が豊富。両方の経験を持つベンダーは少なく,この強みを生かしてシェアを獲得したい」(下平氏)と意気込む。今年度の売り上げ目標は2000億円を見込んでいる。