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 業界団体OIF(Optical Internetworking Forum)が6月5日から,米国アトランタで開かれている「SUPERCOMM 2001」で,複数ベンダーのWDM(波長分割多重)機器で構成する光ネットワークを「Optical UNI(user network interface)」対応の通信機器で制御するデモを始めた(写真)。Optical UNIを使った大規模なマルチベンダー環境での相互接続試験が公開されるのは世界初という。OIFには,通信事業者やベンダーなど360社以上が参加している。

 OIFが標準化するOptical UNIは,ルーターなどがWDM機器で構成する光ネットワークに対して,IPプロトコルを使って経路設定や帯域設定などを指示する規格。「今回の大規模な相互接続試験は,仕様の最終調整のために欠かせないものだった」(米アジレント・テクノロジーズのカリー・ライトR&Dプロジェクト・マネージャ)という。

 Optical UNIは,IETFが標準化作業中の「GMPLS」(generalized MPLS)を簡略化した仕様になっている。このため,GMPLSの標準化作業にも左右されるが,遅くとも年末までにOptical UNI 1.0の標準化を終える意向である。「これは,光ネットワーク・エボリューション(進化)の第一歩だ」(ライト氏)。Optical UNIを使えば,光ネットワークの帯域を有効かつ柔軟に活用できる上,IPルーターの運用者が光ネットワークの管理も兼任できるので運用コストも削減できる。

 今回の相互接続試験で使用している機器は,「WDM機器が光クロス・コネクトと光スイッチ。Optical UNIクライアントは,IPルーターやATMスイッチ,SONET/SDHノード」(ライト氏)である。約200通りのテストを実施し,99.5%の組み合わせでうまく信号をやり取りできたとしている。

 Optical UNI対応の光クロス・コネクトや光スイッチには,アジレント・テクノロジーズ,仏アルカテル,米シエナ,米シスコ・システムズ,カナダのノーテル・ネットワークス,米ONI,米シカモア,米テリウムなど14社の機器を利用。一方,Optical UNIクライアントは,アジレント・テクノロジーズ,アルカテル,アビシ・システムズ,シエナ,米コリオリス・ネットワークス,シスコ・システムズ,米ルーセント・テクノロジーズ,米レッドバック・ネットワークスなど13社が提供している。

 SUPERCOMM 2001では,OIFのブースだけでなく,WDM機器ベンダーを中心に幾つものブースで,Optical UNIを使ったデモンストレーションが実施されている。規格が固まり次第,製品化が相次ぐものと見られる。