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 カナダのWiLANは,2.4GHz帯の無線周波数を使うOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)製品の米国内での販売許可を,他社に先行して米国連邦通信委員会(FCC:Federal Communications Commission)から取得したと発表した。製品名は「BWS 300-24」。WiLANは,米国アトランタで7日まで開催していた「SUPERCOMM 2001」に,BWS 300-24の姉妹製品で5.8GHz帯を使う「AWE 120-24」などを展示した。

 OFDMは,5GHz帯を使う無線LAN規格「IEEE802.11a」が採用している技術。干渉に強いという特徴を持つため,事業免許なしで利用できる2.4GHz帯での利用にも向くと見られる。BWS 300-24は,AWE 120-24の対応周波数帯などを変更した製品で,2001年第3四半期から出荷を開始する計画。最大データ伝送速度は12Mビット/秒。企業や学校,公共機関などのスポット・エリアでの無線インターネット接続サービスへの適用を狙う。

 WiLANは,BWS 300-24を「xDSLやCATVインターネットよりも経済的で,実践的なブロードバンド・ソリューションだ」と述べる。通信事業者は設備を短期間で導入しやすく,その結果として早く収益を得られる可能性が高い。また,人口密度が低い地域にも導入しやすい。

 またSUPERCOMM 2001では,同様の高速無線アクセス製品として,28GHz帯を使う「LMDS」(local multipoint distribution service)というサービス向けの通信機器を展示するベンダーが目立った。その数は10社以上。携帯電話機器ベンダーとして世界的に有名なスウェーデンのエリクソンも,「米国では98年にLMDS向け周波数のオークションを実施しており,周波数を取得した事業者向けに2000年から製品を納入し始めた」という。

 100Mビット/秒以上の伝送帯域を得られるLMDSは,xDSLやCATVと対比し,「無線ブロードバンド・サービス」としてSUPERCOMM 2001で脚光を浴びていた。エリクソンによると,「欧州各国でも,米国のLMDSとほぼ同じ周波数帯域を事業者に順次割り当てている段階」だという。