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 NTT東西地域会社は6月11日,FTTHサービス「Bフレッツ」(仮称)の「ファミリータイプ」に対応する接続料を総務省に認可申請した。申請したのは光設備のうち,ユーザー宅と最寄りのNTT電話局をつなぐ光加入者線と,光信号伝送装置(OLT)や光スプリッタなどで構成するFTTHシステム「シェアドアクセス」の接続料。これら設備の具体的な金額は月額7万4660円である。

 実際のサービス時には,この設備を複数のユーザーが利用する。NTT東西はファミリータイプで適用する接続料金を試算したが,このモデルでは1ユーザー当たり月額約3180円となる。NTT東西はこの料金に,(1)月額1250円程度の電話局から上位のIPネットワーク「地域IP網」のコスト,(2)月額600円程度の営業費,(3)月額900円程度の宅内機器コスト--を加算。ファミリータイプの料金を月額5900円程度に設定して,7月1日に開始する。同サービスの最大通信速度は10Mビット/秒である。

 サービス開始前に接続料を申請したのは,他事業者がNTTのシェアドアクセス設備を使って同様のサービスを提供できるようにするため。NTTが開発した独自システムのシェアドアクセスはNTT東西が開放しない限り,他事業者がファミリータイプに相当するサービスを提供することは困難。公正競争を可能にするため,設備の開放と接続料の設定が求められていた。

 NTT東西は既に5月15日,光加入者線の心線であるダーク・ファイバの接続料を1心当たり月額5537円という料金で申請した。シェアドアクセスでは電柱に光スプリッタを設置し,光加入者線を4ユーザーで共用する。“割り勘効果”により光加入者線の部分の利用コストを引き下げ,1ユーザー当たり約3180円というコストを実現した。

(吉野 次郎=日経コミュニケーション)