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 丸紅,日本エリクソン,PDA(情報携帯端末)メーカーのハンドスプリングの3社は6月19日,特定エリア内での無線アクセスを可能にする「ホット・スポット」サービスに,近距離無線規格のBluetoothを使う実証実験を7月中旬から共同で始めると発表した。実験は東京・丸の内にあるインターネット・カフェの「丸の内カフェ」とお台場の「So-netカフェ」の2カ所で実施。常設のデモのほか,同カフェに頻繁に来る可能性の高いモニター100人にBluetooth機能搭載端末を貸し出す。実験は10月ころまでの予定で,2002年4月の商用サービス開始を目指す。

 ホット・スポット・サービスは,レストランや駅,空港やホテルのロビーなど限定されたエリア内でインターネット接続や各種の情報を提供するサービス。日本エリクソンなど3社が始める実験では,Bluetooth機能を内蔵またはBluetoothアダプタを装着したノート・パソコンやPDAなどを,エリクソン製のBluetoothのアクセス・ポイント用機器に接続することで実現する。ユーザーは,アクセス・ポイント経由でLAN上に設置したサーバーのコンテンツを見たり,インターネットへ接続できる。

 実験には3社のほかに,コンテンツの提供元としてソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)が,Bluetooth機能搭載端末の提供元として日本ヒューレット・パッカード,コンパック・コンピュータ,カシオ計算機などがそれぞれ参加する。

 10月以降は,2カ所のインターネット・カフェに代わって,JR西日本の山陽新幹線の客車内や東京・秋葉原のパソコン販売店であるソフマップで常設デモを実施する。

 無線を使うホット・スポット・サービスは,NTT東日本が5.2GHz帯の無線を使う「Bioportable」を3月から渋谷で実験中のほか,モバイル・インターネット・サービスが2.4GHz帯無線LAN技術を使って三軒茶屋などで実証実験を始める予定。これらの実サービスに加えて,Bluetoothを使ったサービスが参入すれば,無線規格の乱立が問題になる可能性もある。

(野沢 哲生=日経コミュニケーション)