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 CATV関連事業者向けの総合展示会「ケーブルテレビ2001」が6月20日に開幕した。会場内には,IP(internet protocol)技術を使ってCATV網に音声や動画を配信する製品が数多く展示されており,ブロードバンドの一翼を担うCATV網の現在の姿を垣間見ることができた。同展示会は6月22日まで開催される。

 目を引いたのはVoIP(voice over IP)技術を使ってCATV網を電話網として活用する製品。例えばソニーは,VoIPゲートウェイ機能と無線LAN機能を持つケーブル・モデムを参考出展した。同製品は1台で,電話機,パソコン,CATVを接続できるほか,無線LANのアクセス・ポイントとしても利用できる。

 愛知電子のブースでは,CATV網を地域の電話網として活用する兵庫県和田山町の取り組みが紹介されていた。現在,ユーザー宅へのケーブル引き込み作業を進めているところで,11月に試験サービス,2002年4月に本サービスを開始する予定。既に総世帯数5500世帯の90%が加入している。

 さらに,CATV網を動画のストリーミング配信網として利用する技術も展示されていた。日本デジタル配信のIPマルチキャスト配信技術「BroadBand Bomb」だ。本来はCATVの映像伝送に利用する帯域を,IPマルチキャスト配信専用に割り当てることで,およそ30チャンネルの動画を同時にストリーミング配信できるようにした。この技術を使うことで,インターネットのトラフィック変動に影響を受けることなく,CATV上で動画を配信できる。

(加藤 慶信=日経コミュニケーション)