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 ビザ・インターナショナル(VISA)とDCカードは7月4日,VISAの開発したインターネット決済用の新プロトコル「3-Dセキュア」の実証実験を8月に開始すると発表した。実験期間は3カ月間で,2000人の参加者を募集する。11月にいったん終了するが,その後実験の結果を踏まえ2002年春に本格導入を目指す。

 VISAは従来,「SET」(secure electronic transaction)と呼ぶ決済プロトコルを推進していた。しかしSETは,(1)対応Webブラウザが限られる,(2)クライアントに「ウォレット」と呼ぶ専用ソフトが必要,(3)加盟店のEC(電子商取引)サイトに追加設備が必要――という問題があり,普及が進んでいない。「技術を中心に開発したSETでの経験を踏まえ,3-Dでは使い勝手を重視した」(ビザ・インターナショナルのマーク・バービッジ アジア太平洋地域担当上級副社長)と言う。

 3-Dセキュアは,カード会員があらかじめ登録したパスワードを入力することで,本人であることをカード会社に証明する。カード利用者のWebブラウザに特別なソフトは不要。加盟店のECサイトも,プラグイン・ソフトをインストールするだけで済む。同一のECサイトで3-Dセキュア利用会員と,利用しない会員の両方に対応できる。

 参加ユーザーはDCカード会員から募集する。ユーザーは,東芝とソフマップ,ソースネクストが運営するECサイトで3-Dセキュアを利用できる。今回の実験はパソコン・ユーザーが対象だが,欧州では携帯電話からの利用実験も進めている。日本でも携帯電話事業者と協議中で,「今年後半には何らかの発表ができそう」(バービッジ副社長)としている。

(阿蘇 和人=日経コミュニケーション)