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 フランステレコムは7月19日,同社のR&D(研究・開発)センター「フランステレコムR&D」を日本国内に設立したと発表した。世界でも特に進んでいる日本のモバイル・インターネット技術などを中心に研究活動を進める。併せて,日本とフランスの人材交流や,日本企業との共同研究なども展開し,日本国内の活動をこれまで以上に積極的に進めていく。

 今回設立したフランステレコムR&Dで扱う研究テーマは,「日本が先頭を走る,革新的な技術」(フランステレコムR&Dのパスカルヴィジニエ本部長)。具体的には,(1)第3世代携帯電話「IMT-2000」のサービス/端末,(2)ブラウザフォン向けコンテンツ・サービス,(3)光伝送,(4)ゲーム,(5)ホーム・ネットワーク,(6)ITS(intelligent transport systems)──などの技術に関する研究を進める予定。これらに加えて,“使い勝手の良い”サービスや仕様の研究も実施する。研究で取得した特許は,企業などに販売していく。

 研究所は東京都新宿区に設立し,スタッフは3年後をめどに20名体制にする考え。日本国内での共同研究パートナは,メーカーなどを中心に数社と交渉中だが,今後積極的に募集する。

 フランステレコムは,96年に民営化したフランスの旧国策電話会社。研究開発の国際化を急いでおり, 既に米国に研究所を設立済みだ。今後は,各国の得意な分野をそれぞれ持ち寄り,共同で研究を進める体制を確立していく戦略を取る。グループ会社には,2000年5月に買収した欧州の有力な携帯電話事業者オレンジなどがある。
(蛯谷 敏=日経コミュニケーション)