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 ADSL(asymmetric digital subscriber line)インターネット接続サービスが,9月から一斉に値下げになる。今週だけでも,ニフティ,日本テレコムなど大手が相次いで値下げを発表した。すでに発表済みのインターネット接続事業者(プロバイダ)も多数ある。

 国内最大の会員数を抱えるプロバイダのニフティは9月1日,「@nifty」のADSL接続メニューを月額5800円から3980円に値下げする。対象はイー・アクセスとアッカ・ネットワークスのADSL回線を使うユーザーである。また日本テレコムも同日,「ODN J-DSLプラン」を月額5700円から3880円に引き下げる。このほか,ドリーム・トレイン・インターネットは「ADSL-Eプラン」を8月21日から月額3980円に,松下電器産業は「Panasonic Hi-HO まとめてADSLコース」を9月16日から2980円に値下げする。
 
 従来のADSL接続サービスの料金水準は,加入電話と回線を共用するタイプで月額5000~6000円程度。ところが6月,ヤフー/BBテクノロジーが月額2280円のサービスを8月1日に商用化すると発表した。これに対抗する形でソニー・コミュニケーション・ネットワーク(SCN)が「8月15日から月額2980円」という低料金を打ち出した。

この動きに他の大手プロバイダも追随。既に,KDDIが月額3880円,NTTコミュニケーションズとNECが月額3980円の新料金プランを9月1日から開始することを決定している。さらに,CSKネットワークシステムズなど数社が1000~2000円程度の値下げを予定している。ただしヤフー/BBテクノロジーは7月30日,商用化時期を9月1日に延期すると発表した。したがって,2000円~3000円台のADSLインターネットは9月からほぼ一斉に始まることになる。

 いずれのプロバイダも,NTT東西地域会社に対する回線使用料(電話回線共用タイプで月187円,ADSL専用回線タイプで月2062円)を別途支払う必要がある。

 一方,通信速度の点ではヤフー/BBテクノロジーがリードしている。同社はサービス開始当初から,下り(NTT局から加入者宅)方向の最大伝送速度が8Mビット/秒。そのほかのサービスは現状,下り最大1.5Mビット/秒程度にとどまる。こうしたことからSCNは,アッカのADSL回線を使って,9月中旬から下り最大8Mビット/秒のサービスを開始する方針。KDDIやニフティなども今秋をめどに,最大8Mビット/秒のサービスを計画中である。

(高槻 芳=日経コミュニケーション)