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 KDDIは10月29日,「KDDI IP-VPNサービス」(旧名称「ANDROMEGA IP-VPNサービス」)を11月1日に機能強化すると発表した。新たに,SDSL(symmetric digital subscriber line)によるアクセス・サービスを開始。また,アクセス回線として専用線を使う場合の通信料を距離に依存しない料金体系にし,実質的に値下げする。

 SDSLに関しては,企業ユーザーの拠点とKDDI IP-VPNサービス網のPOI(相互接続点)を結ぶアクセス回線として512kと1.5Mビット/秒の2品目を提供し,それぞれに「コースI」と「コースII」の2種類の帯域保証メニューを用意する。コースIは4分の1,コースIIは2分の1の帯域を保証する。通信料は距離に依存せず,512kビット/秒のコースIを利用する場合は,基本料が月額6万7000円,モデム利用料が月額500円かかる。

 また,アクセス回線にNTT地域会社の専用線を使う場合は,距離区分を全廃し,従来の最短距離区分と同額にする。さらに,64k~6Mビット/秒のうち一部の速度品目では値下げも実施。例えば,64kビット/秒の専用線を使う場合は一律6万6000円となる。一方,電力系通信事業者の専用線を利用する場合は,県内通信については距離区分をなくすものの,県間通信では60kmを超す場合の距離区分を残す。

 リモート・アクセス機能も強化する。具体的には,(1)DDIポケットのパケット通信サービス「AirH"」への対応,(2)auのブラウザフォンからイントラネットに接続できるようにするサービス「EZweblink」への対応,(3)KDDIの「DOD」やauの携帯電話から接続する際のポート速度品目に,2M~135Mビット/秒の高速品目を追加--の三つ。

 (1)は,AirH"対応PHSを使って,IP-VPNサービスで構築した企業ネットワークにリモート・アクセスできるようにするもの。(2)は,同じくブラウザフォンからのリモート・アクセスを可能にする。(3)は,全国一律の通信料でダイヤルアップ接続を可能にするDODサービスや,cdmaOne携帯電話機のパケット通信サービスを使ったリモート・アクセスを可能にする機能。この場合,ポート速度に応じて利用料が異なるが,従来は64k~1.5Mビット/秒の速度品目しか提供していなかった。

 さらに年内をめどに,(1)IPSec(IP security protocol)を使ったリモート・アクセスへの対応,(2)海外拠点の拡充──を実施する。(1)は,IP-VPNを使って構築した企業ネットワークに,インターネット経由でIPSecを使ってセキュリティを確保しながらリモート・アクセスできるようにする。(2)は,現在10カ所弱にとどまる海外のPOIを48カ所に拡大する。

(杉山 泰一=日経コミュニケーション)