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 NTT西日本は11月15日,光ファイバ貸しの新しい形態を総務省に認可申請した。他の通信事業者に対して,NTT局と電柱を結ぶ区間の光ファイバを貸し出す。これまで加入者線では,NTT局とユーザー宅までを結ぶ光ファイバ全てを貸す形態しかなかった。既にユーザーのビルに光ファイバを引き込み済みの通信事業者などにメリットがあり,要望が出ていた。総務省の認可を受けて,12月にも開始する計画である。

 今回の形態は,他事業者がユーザー宅と電柱の間に光ファイバを敷設。電柱とNTT局を結ぶNTT西日本の光ファイバと電柱上で相互接続する。電柱までの光ファイバ貸しの月額料金は,ユーザー宅までの加入者線の光ファイバを貸す場合と同額の1心当たり月額5231円。ただし,加入者線の光ファイバは4心ずつで敷設するため,4心単位で貸し出す。NTT東西地域会社は2000年12月から,NTT局とユーザー宅を結ぶ加入者線や,NTT局同士を結ぶ中継系の光ファイバを提供中である。

 他の通信事業者は光ファイバをほとんど敷設せずに,高速サービスを提供できる。ユーザーのビルに光ファイバを引き込んでいる通信事業者なら,NTT局とユーザー・ビルを結ぶ光ファイバを借りるよりも有利。ビルに光ファイバを引き込むには時間がかかるが,電柱で接続するなら比較的すぐに接続できるからだ。

 今回は光ファイバ同士の相互接続だが,「他事業者から要望があれば,他の形態も検討する」(NTT西日本)。例えば,CATV事業者が光ファイバと同軸を組み合わせるHFC(hybrid fiber coax)網で活用したり,無線LAN事業者が電柱上の無線基地局と中継網を結ぶインフラとして活用するといった使い方も実現しそうだ。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)