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 ADSL事業者大手のイー・アクセスは,2002年初頭にも波長分割多重機能(WDM=wavelength division multiplexer)を備える光スイッチを導入し,自営バックボーン・ネットワークの稼働を開始する。既に8月ころから東京都内などの一部で順次運用を始めており,最終的には東京,大阪など都市部で複数のADSL収容局間を結ぶ10Gビット/秒のWDMリングを完成させる。国内で10Gビット/秒もの大容量メトロ・エリア・ネットワーク(MAN)構築の事例は珍しい。

 バックボーン構築には,光スイッチ大手の米シエナ・コミュニケーションズ製「メトロ・ディレクターK2」を採用。100ユニット以上の規模で導入する。シエナとしても同機を使った初の大規模導入事例となる。

 イー・アクセスはこれまで,主にNTT東西地域会社のATM専用線サービスを使ってバックボーン・ネットワークを構築してきた。だがADSLサービス利用者の増加などを背景に,低コストの大容量ネットワークを構築する必要に迫られていた。ダーク・ファイバ上に自営のWDM網を構築することで,回線利用コストの削減と,柔軟にバックボーン容量を拡張できる体制整備を狙う。

 イー・アクセスは,ADSL回線をインターネット接続事業者(プロバイダ)に提供する事業者。東京,大阪,愛知など8都道府県のNTT地域交換局約500局にADSL通信設備を設置し,サービスを提供している。

(滝沢 泰盛=日経コミュニケーション)