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 見知らぬ電話番号からの着信を受けたユーザーがその番号にコールバックすると,知らぬ間に有料の情報サービスにつながって後から料金を請求される--。こうした悪質な“迷惑電話”を仕掛ける業者が出現していることをうけ,携帯電話各社がユーザーに注意を呼びかけている。11月27日,J-フォンがホームページに注意を促す情報を公開したほか,KDDIもホームページへの告知を準備中。NTTドコモはホームページでの告知のほかに,10月分の料金請求書に「お知らせ」を同封した。

 迷惑電話は以下のような手順で行われる。まず,業者が携帯電話に対して無作為に電話をかけ,1回のコールで電話を切る。電話を受けたユーザーが着信履歴に残った番号にコールバックすると,アダルト番組などの情報サービスにつながる。テープに流れる案内に従って情報サービスを利用すると,後になって情報料を請求する電話が携帯電話にかかってくる。請求の電話がかかってくるのは,業者が発信者番号通知機能を利用して携帯電話の番号を把握できるためである。

 情報料は,通信事業者の課金システムを使うのではなく,迷惑電話を仕掛ける業者がユーザーに直接請求する。NTT東西地域会社の情報料課金代行サービス「ダイヤルQ2」には,携帯電話から接続できないため,自動的に携帯電話の通話料に情報料が加算されることはない。また,NTTドコモのダイヤルQ2と同様のサービス「モバイルQ」は,事前にユーザーが申し込まないと利用できない。さらにNTTドコモは「モバイルQは内容を厳しく選定してサービスを提供している」と,同社の課金システムが使われる可能性を否定している。

 このような迷惑電話は,携帯電話のユーザーが着信履歴に出る番号にコールバックするという習慣を悪用した“詐欺まがい行為”である。仕組みのうえでは,発信者番号通知サービス「ナンバー・ディプレイ」を利用している加入電話やISDNに対しても同様の行為が可能。携帯電話だけでなくナンバー・ディスプレイを使うユーザーも注意する必要がありそうだ。
(安井 晴海=日経コミュニケーション)