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 KDDIは11月30日,広域イーサネット・サービス「KDDI Ether-VPNサービス」を12月中旬から提供すると発表した。イーサネット・インタフェース(10BASE-T,100BASE-TX,100BASE-SX)で複数の拠点間を接続するサービスである。主にインターネット接続事業者(プロバイダ)やASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)のバックボーン用途や,企業ユーザーの複数拠点間の接続用などをターゲットとしている。

 同サービスの特徴は,全国を八つの「ゾーン」として分割し,ゾーン内の通信であれば割安になるように設定したこと。例えばアクセス回線にNTT東西の「ディジタルアクセス1500」(1.5Mビット/秒)を使った場合,1拠点あたりの基本料金は22万円。同一ゾーン内の通信の場合であれば,拠点ごとの通信料金はこの基本料金だけで済む。

 異なるゾーン間で通信する場合は,基本料金の他に,ゾーン単位に「ゾーン間通信料金」が必要になる。ゾーン間通信料金はどこのゾーン同士を結んでも同じ料金。例えば1Mビット/秒の品目の場合は月額3万円となる。なお,KDDIが設定したゾーンは,北海道,東北,関東・甲信越,東海,関西・北陸,中国・四国,九州,沖縄──の八つ。当初,サービスは関東・甲信越,東海,関西・北陸の3ゾーンで提供する。

 アクセス回線としてはディジタルアクセスのほかに,高速ディジタル回線(1.5Mビット/秒)とATM専用線(1M~120Mビット/秒)が利用できる。KDDIのデータ・センターを利用する場合は,ハウジングしたサーバーなどとイーサネットで接続(10M,100M,1Gビット/秒)することもできる。

 Ether-VPNサービスは同社のIP-VPNサービス「KDDI IP-VPNサービス」との相互接続が可能である。その場合は,別途IP-VPN接続料金とIP-VPNサービス基本料が必要になる。またKDDIは2001年度中に,東京23区内でKDDI自身がユーザーのビルに直接イーサネットを引き込み接続するサービスも提供する予定。料金など詳細は未定である。

(川崎 慎介=日経コミュニケーション)