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 沖電気工業は12月13日,IP-VPNサービスを使って国内外の300拠点で音声/データ統合を実現したと発表した。音声/データ統合技術にはVoIP(voice over IP)を利用した。これまで同社は,NTTコミュニケーションズのフレーム・リレーと音声VPNを使ってデータ網と音声網を別々に構築していたが,ネットワーク統合の結果,通信コストは従来比で年間40%程度を削減できる見込みだ。


 これまでの音声/データ統合では,音声品質や制御技術などの面から,128kビット/秒のアクセス回線で確保できる音声チャネルは最大1回線が目安となっていた。沖電気でも,300拠点のうち100拠点で64kまたは128kビット/秒の低速アクセス回線を利用しているが,独自技術を使うことで64kビット/秒で最大2チャネル,128kビット/秒で最大4チャネルを確保できたという。


 低速回線でも複数の音声チャネルを確保できたのは,同社のVoIPゲートウエイ装置「BV1250」のゆらぎ制御機能とIP-VPN網の優先制御機能を活用したため。沖電気は,1999年12月から第一種通信事業者と協力して,IP-VPN網での音声/データ統合を検証してきた経緯を持つ。今回の低速回線での複数チャネルの確保も,こうした検証で得られたノウハウが基になっている。沖電気は今後,同社のネットワーク構築サービスやVoIPを使った音声/データのコンサルティングなどで,こうしたノウハウを活用していく考え。


 統合したネットワークは,300拠点をカンパニーや関連会社ごとに三つに分類し,それぞれを一つのIP-VPN網に収容した構成となる。芝浦の沖電気本社がセンター拠点となり,三つのIP-VPN網を相互に接続している。300拠点のうち海外は30拠点。海外拠点は国際専用線を使って国内のIP-VPN網に接続している。


(加藤 慶信=日経コミュニケーション)