PR

 ウイルス対策ソフト各社は1月9日,米マクロメディアのアニメーション・プレーヤ「Shockwave Flash」用のファイル(以下「Shockwaveファイル」)に感染するウイルス「SWF/LFM-926」を報告した。Sockwaveファイルに感染するウイルスは初めて。ただし,今のところ全世界でSWF/LFM-926の感染報告はなく,各社が入手した検体レベルでの発見となった。

 SWF/LFM-926は,Windows NT/2000搭載パソコンに感染する。ユーザーがSWF/LFM-926に感染したShockwaveファイルを開くと,コマンド・プロンプトのウインドウが起動して「Loading.Flash.Movie...」というメッセージが表示される。その後,SWF/LFM-926はカレント・ディレクトリに実行ファイル「V.com」を作成して実行する。V.comが実行されると,カレント・ディレクトリにあるすべてのShockwaveファイルがSWF/LFM-926に感染する。

 個人ユーザーの少ないWindows NT/2000搭載パソコンだけが感染することや,カレント・ディレクトリにあるShockwaveファイルに感染する以外の活動をしないことなどから,各社は「被害が表面化しても急速に広がることはないだろう」(ソフォスのアラン・ブロデリック社長)と見ている。各社が指定するウイルスの危険度も,トレンドマイクロが「危険度低」,シマンテックが「5段階中最も低い“1”」となっている。

 危険度が低いとは言え,今回のSWF/LFM-926が登場したことで,これまで安全と考えられていたShockwave Flashがウイルス拡散の手段となりえることが分かった。今後は,同じ手法を使うことで,より悪質な破壊活動を試みる実行ファイルを生成するウイルスが登場することも考えられる。

(加藤 慶信=日経コミュニケーション)