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 「現状のIPネットワークは,品質確保という点では全く不十分。そのために,これからはIPv6を中心とした次世代通信を推進していく」――。2月6日から日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開催されている「NET&COM2002」のスペシャル・セッションでNTTコミュニケーションズ(NTTコム)の飯塚久夫取締役ビジネスユーザ事業部長は,同社のブロードバンドに対応した事業展開について,こう宣言した(写真)。

 飯塚取締役は,現状のIPv4を使ったネットワークの弱点を率直に指摘。最大の問題は安定した品質を保証するのが難しいことだという。バックボーンにMPLS(multiprotocol label switching)を使う手法などである程度改善できるが,利用者がエンド・ツー・エンドで品質を「選択」した上で確保するといったことができないからだ。

 同氏によると,この点を解決するにはIPv6が不可欠。「IPアドレスの枯渇に対応するというのはもちろんだが,IPv6のメリットは,実は自在に品質を確保できることにある」と強調。同時に「IPv6ヘッダーの中のトラフィック・クラスやフロー・ラベルを利用して,エンドユーザーから品質要求ができるようになネットワークをサービスとして提供できないかどうか検討している」と話した。

 さらに,IPv6はセキュリティ機能が標準で実装されることもメリットと指摘。次世代のネットワークは,「これまでのようなオープンだが分け隔てないネットワークから,親しい者の間では親密にといった,より柔軟なものに進化するのは間違いない。IPv6はそのようなセキュリティ面での進化にも対応できる」と解説した。

(阿蘇 和人=日経コミュニケーション)