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 総務省は2月8日,ソフトバンク子会社のBBテクノロジー,NTT東日本,NTT西日本の3社に対して,ADSL(asymmetric digital subscriber line)サービスに関する行政指導を行った。

 BBテクノロジーは,ヤフーと共同でADSLインターネット接続サービス「Yahoo! BB」を提供中。総務省の電気通信消費者相談センターには,Yahoo! BBに関するクレームが数多く集まっており,2001年12月には189件に上った。クレームの内容は,ユーザーがYahoo! BBを解約しても工事が完了するまでに時間がかかり,他社のADSLサービスに加入できないというもの。Yahoo! BB社内の処理に平均27日,NTT東西地域会社が実施する回線の切り替え工事に平均11日かかっていた。

 NTT東西地域会社は2000年8月以降,各ADSL事業者と結ぶ接続協定の確認事項の中で,標準的な工事期間として回線切り替え工事を7営業日以内に実施すると表明している。そこでBBテクノロジーは2001年12月27日,総務省がNTT東西地域会社に対して業務改善命令を発動すべきと申し出ていた。

 総務省が調査したところ,7営業日以内に工事が終わっていないケースがNTT東日本で約22%,NTT西日本で約77%あった。そこで総務省は,NTT東西地域会社に対して7営業日を守れるように処理を効率化したり,工事遅れが出た場合には理由を公表するように指導した。これに対してNTT東西地域会社は,「BBテクノロジーの工事申し込みは,特定の日に集中しており問題がある。最大限努力して改善してきたのに,今回行政指導を受けたことは残念」というコメントを出した。

 また総務省はBBテクノロジーに対しても,社内の処理時間を早めることや,顧客管理体制を整備してユーザーに状況を適切に説明できるようにすべきという行政指導を実施した。BBテクノロジーは,「NTT東西地域会社への行政指導によって,Yahoo! BBの解約も減少すると期待している。BBテクノロジー内の業務フローなどを見直して,申し込みから開通までの時間短縮を目指す」とコメントを発表した。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)