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 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は2月14日,早ければ4月にも無線LANを使ったホットスポット・サービスを東京23区内で始める予定であることを明らかにした。利用料金は月額2000円前後。無線LANの国際標準仕様IEEE802.11bに準拠した製品を使って,駅や繁華街の喫茶店などから,高速のインターネット接続が利用できるようになる。

 ホットスポット・サービスは,駅や喫茶店,ホテルのロビーなど人の集まる場所で高速のインターネット接続サービスを提供するサービス。ホテルではVDSL(very high bit rate digital subscriber line)など有線の技術を利用して提供しているケースもあるが,駅や喫茶店では無線LANが主流になりそうだ。NTTコムのサービスも無線LANを利用する。当初は,200万人近くいると見られるIEEE802.11bに準拠した無線LAN製品のユーザーが対象となる。

 NTTコムは,東京23区内のほとんどの駅周辺や繁華街に300~600m間隔でアクセス・ポイントを設置する方針。アクセス・ポイントから半径30~50mのエリアで無線アクセスが利用できる。どこでもアクセスできるわけではないが,繁華街を5分程歩けばどこかのホットスポットにたどり着く計算になる。東京周辺の通勤路線沿線の都市にもサービス・エリアを広げる予定で,「サービス開始後,できるだけ早い段階で首都圏に500~1000カ所のホットスポットを作りたい」(田代道郎ネットワーク事業部長)としている。

 詳しい利用条件についてはまだ明らかにしていないものの,NTTコムはインターネット接続事業者(プロバイダ)に依存しない形のサービスにする方針。つまり,NTTコムのプロバイダ・サービス「OCN」ユーザー以外でも同一料金で利用できるようになる。

 4月にはベンチャー企業のモバイルインターネットサービス(MIS)がやはり東京23区内で多数のホットスポットをシームレスに展開する形の「街角無線インターネット」を商用で始める予定。試験サービスでは,日本テレコムとJR東日本,NTT東日本なども開始,または開始予定であるなどサービス提供者側の熱気は高まる一方である。果たしてこの熱気にユーザーが付いてくるか。4月に始まる2社の商用サービス開始後に最初のヤマ場を迎えそうだ。

(野沢 哲生=日経コミュニケーション)