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 三菱電機と東芝は3月13日,第三世代携帯電話(3G)端末の共同開発で提携したと発表した。互いのノウハウを持ち寄り,開発コストを削減し,期間も短縮するのが狙い。4月から動画再生などのマルチメディア機能を備えた3G端末の開発に着手する。

 両社が実際に開発するのは,3G端末に2.5世代(2.5G)端末の機能も付加したデュアルモード端末。具体的には3Gの無線規格としてW-CDMA,2.5Gの無線規格にはGSMおよび高速パケット通信規格のGPRS(general packet radio service)に対応する。2003年後半に技術評価機を完成させ,2004年に商用機を国内外の市場に投入する。

 両社は共同で開発した3G端末のアーキテクチャをオープン化し,賛同を得られたメーカーには公開していく考えである。「グローバル・スタンダード化を目指し,さまざまなメーカーの協力を仰ぎたい」(三菱電機の谷口一郎社長)。また,両社で端末開発に関するジョイント・ベンチャーを立ち上げる可能性もあるという。

 3G端末の共同開発では,NECと松下通信工業,および松下電器産業が2001年8月に提携を発表,2002年2月末に基本アーキテクチャを完成させた。三菱電機と東芝の提携はこれに比べて半年近く遅れたことになるが,「3Gの市場が立ち上がるのは国際ローミングが本格化する2004年ころ。勝者はまだ決まったわけではない。競争力のある“最強”のプラットフォームを開発し,勝負したい」(谷口社長)と意気込む。

(川崎 慎介=日経コミュニケーション)