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 CeBIT 2002に出展したNTTドコモの資料から,三菱電機も欧州版iモード対応機を発売予定であることが明らかになった。まだ正式な発表はないものの,ドコモがCeBITで配布したE-プラスのiモード・サービスの説明資料に「三菱電機が欧州版iモード端末を近いうちに発売する予定」と記載していた。CeBITに出展中の三菱電機によると,「発表時期は明らかにできないが,現在欧州で発売中の端末をベースに開発している」と開発途上であることを認めた。ベースとなる製品「Trium Eclipse」は,欧州市場ではまだ主流ではないカラー液晶ディスプレイを装備したGPRS(general packet radio service)対応のGSM携帯電話機である(写真上左)。


 NTTドコモはCeBITのブースで,3月16日から独E-プラスが開始する欧州初の“iモード”を積極的にアピールしている。欧州版iモードを紹介するブースには,黒山の人だかりができていた(写真中)。さらに,同社ブース内にサービス対応機「N21i」を用意。E-プラスの商用ネットワークを使い,実際にiモード・サービスを利用可能にするというデモンストレーションを実施した。


 NTTドコモはこのほか,日本で提供中のiモード対応機「503iシリーズ」やFOMA端末などを展示した。日本で未発表の製品は展示していない。ドコモがCeBITに出展するのは昨年に続き2回目になる。同社によると,今回の出展の目的は,(1)E-プラスのiモード・サービスの普及促進を支援する,(2)ドコモという会社や第3世代携帯電話サービス「FOMA」の国際認知度を高め,FOMAの国際展開を容易にする--ことである。ドコモは3月1日に米英の証券取引市場に上場を果たしており,IR活動としての側面もある。


 三菱電機は,3月1日から日本で発売したばかりのテレビ電話機能付きFOMA端末「D2101V」に加えて,欧州市場向けに開発中のW-CDMA方式の第3世代携帯電話機の試作機を展示している。同試作機は,メイン・ディスプレイに加えてスライド式のサブ・ディスプレイを装備する独特の形状を持つ(写真下)。三菱電機は「製品化に際して異なるデザインになる可能性はあるが,有力なデザインの一つであるのは間違いない。欧州での3Gサービスが本格的に始まり次第,できるだけ早く発売したい」という。


 E-プラスのiモード・サービス向け端末の第1号機はNEC製のN21iで,さらに東芝も12日にサービス対応機「TS21i」(写真上右)を2002年後半に発売することを表明済み。NECも東芝も自社ブース内で,欧州版iモード向け端末を展示中である。


 NECや東芝,三菱電機などのE-プラス向け端末は,オランダのKPNモバイルの子会社であるKPNモバイルNL(オランダ)やKPNオレンジ(ベルギー)にも提供される予定。ただし,サービス開始からしばらくは,E-プラスを含む3事業者間でのiモードの国際ローミングは実現されない見込み。iモードで使うGPRS方式のパケット通信サービスがまだ国際ローミングをしていないことが主な理由である。


(杉山 泰一=独ハノーバー発)