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 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズはCeBIT2002で,欧州・アジア・米国向けのGSM(global system for mobile communications)携帯電話機を3点公開した。GSM携帯電話機を展示会に出展したのは,同社が2001年10月に発足して以来初めてのこと。新製品は,「T68iMobiltelefon 」(写真上),「Z700 MobilePhone」(写真中),「P800 Smart Phone」(写真下)--である。いずれの製品も3月5日に発表したばかりで,一般公開は今回が初めて。すべてGPRS(general packet radio service)方式のパケット通信機能を持つ第2.5世代携帯電話機である。


 3製品ともに,無線通信インタフェース規格の「Bluetooth」機能を装備する。同社が提供するヘッドセット「Bluetooth Headset HBH-15」を利用して,ハンズフリーで通話ができる。このほか,カラー液晶ディスプレイやWAP(wireless application protocol)対応ブラウザも共通で装備する。


 T68iは,エリクソンが得意としてきたストレート型の端末。オプションとしてT68iの下部に接続して使うディジタル・カメラ・ユニット「CommuniCam MCA-20」を用意した。静止画を電子メール機能を使ってパソコンに送れるほか,GSM標準のショート・メッセージ・サービスの一つ「MMS」(multimedia messaging service)を使って,他の携帯電話機にも送信できる。欧州とアジアで使う900MHz帯と1800MHz帯の周波数に,米国の1900MHz帯を加えた3通りの周波数帯に対応する「トライバンド端末」である。WAP1.2.1準拠のブラウザを搭載し,3月中にも発売される。


 Z700は,Java2 Micro Edition準拠のゲーム機能を最大の売りとする。ソニーが欧州で発売してきた折りたたみ型のデザインを継承している。ゲーム・プログラムはインターネット経由でダウンロード可能。ヒット映画を題材としたゲームが2本,初めから搭載されている。さらに,WAP1.2.1とHTMLに準拠したブラウザを搭載する。900MHz帯と1800MHz帯の周波数に対応し,2002年第3四半期に欧州とアジアで発売する予定である。


 P800は,PDA(携帯情報端末)と携帯電話機を融合したスマートフォンである。電話機としての使い勝手を確保するためにテン・キーの付いたフリップを装備。フリップを開くと208×320ドットのタッチパネル式大型液晶が現れる。本体背面にカメラを搭載し,いつでも手軽に静止画を撮影できる。MMSや電子メールを活用して,静止画を送信できる。本体サイズは117×59×27mm,重さ148gと,PDAとしては比較的小型・軽量である。OSには英シンビアンの「Symbian ver.7.0」を採用し,WAP2.0準拠のブラウザを搭載。Javaにも対応している。P800もトライバンド端末であり,欧州・アジア・米国で2002年第3四半期から発売される。


 ソニー・エリクソンはまだ,第3世代携帯電話機の製品を発表しておらず,試作機などの出展もない。「欧州やアジア,米国ではまだ第3世代携帯電話サービスは始まっておらず,本格的に立ち上がるのは来年だと思われる。UMTS(W-CDMA)方式の試験端末は既にできており,様々な試験を重ねているが,最終商品のデザインを発表するには時期尚早である」(ケンタロウ・オダカ副社長兼GSM/UMTS製品ビジネス長)という。欧州やアジア,米国のGSMサービス圏向けに開発中のUMTS端末は,GSMとのデュアルモード端末になる見通しである。


(杉山 泰一=独ハノーバー発)