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 NTT東西地域会社が,FTTH(fiber to the home)サービス「Bフレッツ」に実質値下げとなる新メニューの追加を本格的に検討していることが明らかになった。NTT持ち株会社が4月中に発表する3カ年経営計画に盛り込む見通し。電力グループへの対抗策とADSL(asymmetric digital subscriber line)サービスとの差異化が狙いだ。


 新メニューは,個人向けメニュー「Bフレッツ ファミリータイプ」の後継サービスという位置付け。ファミリータイプは,最大10Mビット/秒で月額6100円のサービスである。新メニューは最大100Mビット/秒に高速化し,ファミリータイプの月額6100円よりも安くする。新メニュー開始後は,営業や設備投資をファミリーから新メニューに切り替える計画だ。


 新メニューは,ユーザー宅とNTT局を結ぶ加入者線の光ファイバを共用することで料金を安くする。共有方式としては,ファミリータイプが採用しているPON(passive optical network)方式や,電柱などに設置したLANスイッチを使う方式が候補である。


 新メニューを提供するのは,各地の電力会社グループが相次ぎ開始したFTTHサービスに対抗するため。NTT東西地域会社はFTTHサービスを今後の事業の柱にする考え。電力グループにして値下げしないわけにはいかない。さらに,8メガADSLサービスの普及が進み,最大10Mビット/秒ではFTTHの優位性を出せないと判断。そこで,100Mビット/秒で低料金のメニュー追加に踏み切ることにした。


 電力系のサービスの最大速度は,いずれも100Mビット/秒。東西NTTがSOHO(small office home office)向けに提供している100Mビット/秒メニュー「Bフレッツ ベーシックタイプ」と比べると,電力系のサービスの方が安い。九州電力子会社の九州通信ネットワークは,インターネット接続事業者(プロバイダ)料込みで月額5500円で提供中。東京電力のFTTH回線を使う東京通信ネットワークの料金は,プロバイダ料込みで月額9880円。一方,Bフレッツ ベーシックタイプはアクセス回線だけで月額1万100円かかり,プロバイダ料を含めると月額1万2000~2万円程度となる。


(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)