ここ1年で急速に普及した無線LANの勢いに押され,存在感が減りつつある短距離無線規格「Bluetooth」。米ラスベガスで開催中の「Networld+Interop 2002 Las Vegas」(N+I)では,このBluetoothと無線LANの機能を共存させた小型のPCIカードが展示されている(写真)。米国のチップベンダー,インターシルとシリコン・ウェーブが共同で開発したものだ。

 同カードは,2.4GHzの周波数帯を利用する無線LAN規格「IEEE802.11b」とBluetooth 1.1の通信を並行して行える。インターシルが無線LANを,シリコン・ウェーブがBluetoothのチップセットを開発。mini-PCIカードに組み込んだ。

 IEEE802.11bとBluetoothは共に,2.4GHz帯を利用する。同時に通信すれば,干渉してパフォーマンスが低下する,というのがこれまで共存を難しくしていた理由だ。この問題を避けるため,実際の通信にあたっては,802.11bの通信を優先し,通信が途切れたタイミングを見てBluetooth通信を開始する。通信の切り替えなどの制御は,シリコン・ウェーブの開発した「Blue 802」と呼ぶソフトウエアを利用している。「双方の通信は高速に切り替わるため,ユーザーにとっては両方の通信が同時に行われているように見える」(インターシル)。

 新開発した小型カードの価格は,50ドル程度。ノート・パソコンへの組み込み用途などを想定し,パソコン・ベンダーなどにOEM供給していくという。