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 NTTが5月14日に発表した2001年度(2002年3月期)の連結決算は,最終損益が8121億円の赤字(2000年度は4640億円の黒字)となった。売上高は前年比2.3%増の11兆6815億円,経常利益はNTTドコモの増益が寄与し,同1.1%減の7182億円とほぼ前年並み。しかしNTTコミュニケーションズ(NTTコム)やNTTドコモの海外投資関連の評価損やNTT東西地域会社が構造改革に投じる費用など,2兆790億円の特別損失を計上したことで,過去最大の赤字を計上した。

 2002年度業績に関しては,売上高が2.5%増の11兆9690億円,経常利益が55.4%増の1兆1160億円と,過去最高益を達成できるとの見通しを示した。NTTドコモが増収増益を維持するうえ,東西NTTとNTTコムの3社は減収ながらも,構造改革の効果で増益を見込んでいる。

 海外投資や構造改革費用に関しては,「現在のところ,2001年度に引き当てた分からさらに膨らむとは見ていない」(小出寛治取締役)。このため最終損益でも3610億円の黒字を確保できる見通しである。

(玄 忠雄=日経コミュニケーション)