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 cdmaOne携帯電話のデータ通信ネットワーク装置でトップシェアの米コムワークスが,米国アトランタで開催中の「SUPERCOMM 2002」で,W-CDMA方式のゲートウエイの提供計画を明らかにした。パケット通信網とIPバックボーンをつなぐ「GGSN」(gateway GPRS support node )と呼ぶ装置を,2003年初頭をめどに提供する。

 コムワークスは,cdmaOne携帯電話や第3世代携帯電話システム「cdma2000 1x」のバックボーン・ネットワーク機器を中心に提供している。具体的には,「Total Control 1000」というシリーズで,携帯電話のパケット通信網とIP網を結ぶゲートウエイや,携帯電話機の位置管理用装置などである。さらに同社は,今後予想されるモバイル・データ通信トラフィックの急増に対応するための製品として,「Total Control 2000」を用意している。アーファン・アリ社長(写真)は,「1000とは設計を一新し,データ・トラフィックの収容能力を20倍近く高めた」と胸を張る。ただ,3G携帯電話では,W-CDMA方式を採用している事業者がcdma2000 1xよりも多い。このため,W-CDMAの通信機器市場にも手を広げ,GGSNを投入する。

 3G携帯電話では将来的に,音声もデータもIPパケットで伝送する「オールIP」化が進むと言われている。ただし,現行の携帯電話と同レベルの音声品質を保つにはまだ課題が残る。例えばcdmaOneやcdma2000 1xのパケット通信網では,パケット通信時の端末の位置管理にインターネット標準のモバイルIPと呼ぶ技術を使う。この技術は一般に,現行の携帯電話と比べてハンドオーバー時のタイムラグが大きくなる。

 これに対しコムワークスの製品は,モバイルIPだけではなく,高速なハンドオーバーにも対応できる後継技術「モバイルIPv6」の実装も可能にしている。バックボーン・ネットワーク側は問題解決の糸口が見えているという立場から,アリ社長は「オールIPネットワークで通話品質を高めるための問題は,無線区間の方が深刻だ」と語った。

(アトランタ発=高槻 芳)