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 KDDIは7月11日,全国に12市ある政令指定都市に,都市圏限定の大容量光ファイバ網(MAN)を構築する計画を明らかにした。MANを構築することで,現在都内23区の一部だけで提供している割安なアクセス回線「KDDI イーサアクセスサービス」を,各政令指定都市でも使えるようにする。既に構築に着手しており,順次利用できる都市を拡大する計画だ。

 イーサアクセスは,「KDDI IP-VPNサービス」,「Ether-VPNサービス」のアクセス回線として利用できるほか,2拠点を接続するイーサネット専用線としても使える。KDDIは,MANをIP-VPNなどのアクセス回線の一部として提供するほか,将来的には第3世代携帯電話の基地局を結ぶ計画も持つ。

 光伝送装置にはカナダのノーテルネットワークスの「OPTeraMetro3500」を利用する。同製品はWDM(波長分割多重)にも対応しており,基幹リング部分の伝送容量を40Gビット/秒まで高められる。KDDIはMAN構築のため,同製品を合計で数百台導入する。

(宗像 誠之=日経コミュニケーション)