インターネットイニシアティブ(IIJ)は8月8日,コンテンツ配信網事業「CDN JAPAN」を8月1日に開始したと発表した。動画などの大容量コンテンツを高品質なままユーザーに配信する環境を提供するのが目的。エキサイトがコンテンツ提供事業者第1号として,コンテンツ配信サービスを開始した。
CDN JAPANは,IIJのバックボーン・ネットワーク上のデータ・センターから,ブロードバンド・アクセス回線のユーザーにインターネットを通さずにコンテンツをエンドユーザーに届けるサービス。コンテンツ配信だけでなく,ユーザー管理やコンテンツ管理システムも提供する。データ・センターは当初は全国9カ所に設置。近い将来に11カ所に拡張する。
エンドユーザーから見ればCDN JAPANは,閉じたネットワークの中のコンテンツの電子モール。当初は,東西NTTの「フレッツ・ADSL」,個人向け「Bフレッツ」の加入者だけがアクセスできる。今後は,IIJが提携しているCATV局約40局のCATVインターネット・サービスとの接続も予定している。コンテンツによっては,インターネット向けにも公開する。
8月1日には,エキサイトが東西NTTの地域IP網を利用したインターネット接続サービスを開始すると同時に,“電子モールのテナント”としてCDN JAPANを利用したWebサイト「BB.Excite」を開設した。8月8日にコンテンツ配信サービスを開始した。