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 第一種通信事業者のグローバルアクセスは8月28日,東京都内で10ギガ・イーサネット(10GbE)の伝送実験を実施したと発表した。実験の結果を踏まえ,2003年3月をめどに10GbE専用線サービスの開始を検討する。日本で広域の光ファイバを利用して10GbEを伝送する例は珍しい。

 実験では,港区と八王子市にある同社の通信センター間の53km区間を結んだ。ユーザー・インタフェースには10GbEのLAN向け仕様の一つである「10GBASE-LR」を使用。日立電線製のメディア・コンバータと,米アドバ製のWDM(wavelength division multiplexer)装置の2種類の伝送装置をそれぞれ対向で設置。それぞれ別々の光ファイバ回線上でデータを送受信した。実験では,最小サイズの64バイト・フレームの最大転送数の測定などを行い,10Gビット/秒のスループットを達成したという。

 10GbEのインタフェースにはWAN向けとLAN向けの2通りの仕様がある。今回の実験でLAN向け仕様を選んだのは,ルーターなどに搭載するインタフェース・カードの価格が,WAN向けに比べて安いため。想定ユーザーであるインターネット接続事業者(プロバイダ)などにとっても,導入費用が抑えられる利点がある。