韓国のセキュリティ・ベンダーであるセキュアソフトは9月17日,丸紅ソリューションと販売代理店契約を結び,侵入検知システム(IDS)のアプライアンス製品「Tシリーズ」の国内販売を始めたと発表した。
これに併せ,丸紅ソリューションと共同で日本に「SecureSoftカスタマーサービスサポートセンター」を開設,国内市場開拓の体制を整えている。管理ツール「IDS Manager」も日本語化してある。
製品ラインナップは,(1)中小規模企業向けの「T50」,(2)大規模企業向けの「T100」,(3)通信事業者向けの「T500」――の3製品。それぞれの違いは,ハードウエアに搭載するCPUの性能ややメモリー容量。不正アクセスの検知能力に差はない。今後,ギガビット・イーサネットを備えた上位版「T1000」の発売も計画する。
IDS機能のみの最小構成価格は,T50が88万円,T100が112万円,T500が328万円。セキュアソフトは,日本市場では中小規模向けのT50が最も売れ筋になると見ている。このためT50はキャンペーン価格を設け,12月末まで68万円で販売する。保守が必要なユーザーには,ハードウエアのオンサイト保守を定価の10%(年額)で,パターン・ファイルのアップデートなどに必要なソフトウエア保守を定価の15%(年額)で提供する。
またTシリーズでは,オプションでファイアウォールやVPN(仮想閉域網)の機能を一体化できる。ユーザーは,ファイアウォールやVPNゲートウエイのアプライアンスを別々に導入するよりコストが安く済む。VPNとファイアウォールの両機能を加えた場合,T50は145万円,T100は195万円,T500は595万円で販売する。VPNだけを加えるメニューや,ファイアウォールだけを加えるメニューも用意する。
セキュアソフトは,1996年に韓国で設立したセキュリティの新興企業。IDSに関しては6月に提供を始めたばかりだが,ファイアウォール市場では韓国で最大シェアを持つ。