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 KDDIは1月10日,ITS(高度道路交通システム)用の無線技術「DSRC」(dedicated short range communication)による自動車での連続通信実験に成功したと発表した。同実験に参画したのはKDDIのほか,NEC,NTTデータ,KDDI研究所,トヨタ自動車,日立製作所。それまで各社が個別に実施していた研究開発成果を統合した。

 今回テストしたのは,道路上に連続して設置したDSRCの通信装置と走行車との間で,途切れなくストリーミング動画データを送受信する無線ハンドオーバー技術。このほか,移動中でも確実な認証・セキュリティを実現する技術やQoS(quality of service)技術,電波干渉の低減技術なども検証した。

 DSRCは,5.8GHz帯を使う短距離の無線通信システム。ETC(料金自動収受)システムの無線方式でもあり,将来は道路交通情報の提供,車間通信への適用が想定されている。