2月5日から幕張メッセで開催されている情報ネットワークの総合展示会「NET&COM2003」の「Net Solutionゾーン」で,NTTPCコミュニケーションズが米プロケット・ネットワークスのバックボーン・ルーター「PRO/8801」を公開した(写真)。「同製品の展示会での公開は世界で初めて」(NTTPCコミュニケーションズの吉宮秀幸インテグレーション事業部プロダクト技術部商品戦略P主査)。
PRO/8801の最大の特徴は,上り下り合わせて最大80Gビット/秒のパケット処理能力。米プロケットは単体で40Gビット/秒に対応する専用のチップを独自開発し,従来のASIC(特定用途向けIC)では実現できなかった高速処理を可能にした。当初出荷する製品は,OC-192,10ギガビット・イーサネット,OC-48,ギガビット・イーサネット--の4種類のインタフェースをサポートする。製品はラックマウントで,高さは5U(高さ約22cm)である。
NTTPCは,ネットワンシステムズ,東京エレクトロンと共に米プロケットの日本法人となるプロケット・ネットワークス・ジャパンに出資している。上記3社が,プロケット製品の日本における販社となる。NTTPCは,「PRO/8801の出荷は3月の予定で,主に通信事業者や自治体などに売り込む。ただし,価格は現時点では公開できない」(吉宮主査)という。