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 NTTドコモは3月14日,近く発売を予定している第3世代携帯電話サービス「FOMA」と従来の800MHz帯PDC(personal digital cellular)方式携帯電話とのデュアルモード機「N2701」(NEC製)を公表した。

 N2071では,FOMAモードとPDCモードを自動または手動で切り替えられる。FOMAモードの連続待ち受け時間は150~200時間,連続通話時間は120分。PDCモードでの待ち受け及び通話時間は明らかにしていない。重さは現行FOMA端末とほぼ同等の130gに抑え,31万画素と10万画素の二つのディジタル・カメラを搭載した。

 また,FOMAの加入数が3月12日までに約22万台に達したことを明らかにした。2001年10月の商用サービス開始から2003年1月末まで累計15万4600台にとどまっていたが,1カ月半足らずで約6万5000台増えたことになる。

 NTTドコモは2002年11月に,FOMAサービスの開始当初の目標「2003年3月末までに138万加入」を,32万加入へ下方修正。12月にはFOMA浮上に向けて,PDCに比べて大きく劣っていた端末のバッテリ持続時間とサービス・エリアの強化を表明した。2003年1月,バッテリ持続時間を従来機の3倍以上とした新端末を発売したのをきっかけに,加入数が急増した。

 一方サービス・エリアについても,3月末までに人口カバー率91%に整備する計画。PDCしか使えないエリアもカバーできるデュアルモード機を投入することで,さらなる加入者増を狙う。

(高槻 芳=日経コミュニケーション)