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 全日本空輸は3月24日,21日早朝から発生したシステム障害による欠航の根本的な原因が,ルーターの管理プログラムの設定ミスにあったことを明らかにした。約1時間後にネットワークは正常に戻ったが,チェックイン・システムをバックアップから戻す際のデータの移行で再びミスを起こしたため,大規模な障害につながった。

 同社は,羽田空港の運行が開始する前に,ルーターの管理プログラムの設定を変更した。しかし,運行情報,予約・搭乗,貨物,のシステムに接続するルーターのプログラム設定にミスがあり,ネットワークを経由してシステムにアクセスできなくなってしまった。約1時間後の5時50分ころ,設定を修正したところ,ルーターは正常に動作するようになった。

 一方,システム側では,ネットワークに障害が起こった4時50分の時点で,羽田空港からデータ・センター内にあるシステムにアクセスできなくなった。そのため,空港内のバックアップ・システムに切り替え,搭乗チェックイン作業を始めた。ネットワークが正常に戻った後,バックアップからメインのシステムに切り替えたところ,切り替えデータの移行が正常に行われず,メインのシステムが異常停止した。

 7時15分に,メインのチェックイン・システムを再立ち上げして復帰。「移行データを監視するプログラムを修正することで,データの移行作業の不具合に対処した」(全日本空輸)という。

 一連のシステム障害により,21日は150便,22日も5便が欠航した。

(宗像 誠之=日経コミュニケーション)