PR

 パワードコムは4月2日,インターネット接続サービス「Powered Internet [POINT]」のADSL/FTTHユーザー向けにIP電話サービス「POINT Phone」を始めると発表した。5月7日に開始する。

 POINT Phoneの特徴は,(1)深夜・早朝の通話料を安く設定したこと,(2)月額料金を安く抑えたこと,(3)電話と非共用のADSLでも使えること――の3点。加入電話との通話は昼間・夜間で3分7.5円だが,深夜・早朝(23時~翌日8時)ならば3分45秒ごとに7.5円と現状最安値の水準。また,6月1日からは国際電話にも低料金でかけられる見込み。POINT Phone同士の通話料金は無料。KDDIと日本テレコムのIP電話サービスを使うユーザーとも,相互無料通話とする。ただし,実現する時期は未定である。

 月額基本料は100円に抑えた。既に料金を発表したIP電話サービスでは,月額280円が平均的である。初期費用は500円。アクセス回線にイー・アクセスのADSLを使う場合は,IP電話対応ADSLモデム内蔵ルーターを月額780円でレンタルできる。他の回線を使っている場合は,ユーザーが別途,電話機とADSLモデムやメディア・コンバータとつなげるIP電話用端末を市販品などを購入して用意する必要がある。

 アクセス回線に,イー・アクセスが提供する最大12Mビット/秒(bps)または8MbpsのADSLサービス,NTT東西地域会社が提供するADSLサービス「フレッツ・ADSL」とFTTHサービス「Bフレッツ」,東京電力が提供するFTTHサービス「TEPCOひかり」――を使うユーザーが利用できる。他社のIP電話サービスではADSLと電話が同時に使える共用型を選択するユーザーしか使えないサービスがほとんどだが,パワードコムでは電話線をADSL回線専用に使う非共用型でも使える。他社が非共用型でIP電話サービスを使えないようにしているのは,現状では加入電話や携帯電話からの着信ができなくなったり,110番や119番などの緊急電話にかけられないからという理由。これ以外の発信や,IP電話そのものの使い勝手には差はない。

 パワードコムは他社同様,IP電話ユーザーを増やすためにキャンペーン価格を設ける。初期費用を無料にするほか,月額料金を開通から最大3カ月無料に,IP電話対応ADSL・モデム内蔵ルーターのレンタル料を開通から最大2カ月無料に,交換手数料を無料にする。さらに,加入電話への通話を5月末まで無料に設定した。