PR

 KDDIは5月26日,同社の広域イーサネット・サービス「KDDI Ether-VPNサービス」向けの付加サービス「トラフィックレポート」を発表した。6月利用分から提供開始となる。

 トラフィックレポートは,アクセス回線と中継回線のトラフィックをWebブラウザで閲覧できるサービス。ユーザーは,契約した回線帯域を効率よく利用できているかどうかを確認できる。ただし,アクセス回線については当初,ディジタル専用線だけが対象品目となる。イーサネット方式など他の回線品目については,順次対応する予定。

 月額利用料は,ネットワークをつなぐ拠点数に応じて,段階的に料金を安くするスライド式の料金体系になる。例えば,120拠点をつないだ場合,1~50拠点までは1拠点あたり月額1000円,51~100拠点までは同800円,100~120拠点までは同600円かかる。この場合の月額利用料は,(50拠点×1000円)+(50拠点×800円)+(20拠点×600円)の合計で月額10万2000円となる。

 また,4月に開始したSLA(service level agreement)サービスの対象項目として,新たに「稼働率」を追加。事業者網内の月間稼働率が99.9%を下回った時に,あらかじめ設定した返還率で月額基本料が戻る。ただし,他の事業者が提供するアクセス回線部分は対象外。

 稼働率の数値は,1カ月あたりで通信可能な正常状態で稼働している割合を指す。土曜・日曜・祭日なども対象となる。返還率は,稼働率が99.8%以上99.9%未満なら90分の1,98%以上99.8%未満なら30分の1など。稼働率90%未満と1カ月間で72時間以上停止した場合,月額基本料は全額返還される。こちらも,6月利用分から提供開始となる。

(加藤 慶信=日経コミュニケーション)