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 アッカ・ネットワークスは6月16日,下り伝送速度が20Mビット/秒超のADSLサービス,いわゆる“24メガADSL”を始めると発表した。サービス開始日は未定だが,7月から8月にかけてになると見られる。最大の特徴は,下り最大伝送速度が26Mビット/秒の「26メガADSL」を標榜する点だ。

 同日には,イー・アクセスが20メガ超のサービスを発表しており,同サービス提供に向けて詳細を発表したのは,福岡のコアラとあわせて3社となった。

 アッカのサービスは,ADSLモデムにイー・アクセスやコアラと同じ,G.992.1のAnnex I仕様を採用。伝送帯域を12メガADSLの1.1MHzから2.2MHzまで拡大している。ただし,上りと下りの伝送で同じ帯域を使う技術であるオーバーラップを採用し,他事業者の24メガADSLより2Mビット/秒“上乗せ”する。オーバーラップは,12メガADSLでも同社やソフトバンクBBなどが採用していた。

 アッカが公開している技術情報によると,25.875M~138MHzまでの帯域を上りと下りの両方向の通信で利用する。つまり,通常のADSLでは上りのみで使う帯域を,下りでも使うことで2Mビット/秒を上乗せしている。ただしこのままだと上りと下りの信号が混ざってしまうため,エコー・キャンセラと呼ぶ技術を利用する。これは,受信時に自分が送信した信号成分を取り除くことで,正しい受信信号を取り出す技術である。

 アッカが“26メガADSL”を名乗ることで,二つの問題が浮上してきそうだ。一つはサービス名称の問題。イー・アクセスなど他のADSL事業者は20Mビット/秒超のサービスを,最高伝送速度24Mビット/秒の“24メガADSL”として準備を進めている。これが26メガの登場で,一般のユーザーには相対的に遅く見えてしまいかねない状況になる。

 もう一つはオーバーラップの問題だ。TTCやDSL作業班では,12メガADSLのオーバーラップの干渉問題の扱いで議論が紛糾した。26メガADSLでもこれと同様の議論が起こる可能性は高い。ちなみに12メガADSLのオーバーラップでは,事業者間の激しいやり取りの結果,距離など利用に制限がつかない方式に分類された。