日本テレコムホールディングスのウィリアム・モロー社長は6月27日に開いた株主総会で,米投資会社リップルウッド・ホールディングスとの間で進行中の固定通信事業の売却交渉について「7月中には決定する」と発言した。

 モロー社長の発言は,株主の「固定通信事業のリップルウッド社への売却が決まったとの報道は事実か。また売却した場合は売却損が相当額出るとの報道があったが本当か」という書面質問に回答したもの。

 26日の一部新聞では,リップルウッドとの間で交渉が最終調整に入ったという報道があった。これに対しては,株主総会でも「交渉については何も決まっていない」(モロー社長)と従来のコメントを繰り返した。

(蛯谷 敏=日経コミュニケーション)