PR

 日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開催中の「NetWorld+Interop 2003 Tokyo」(N+I)で,カナダの通信機器開発製造のベンチャー企業であるハイパーチップは7月2日,通信事業者向けルーター「PBR-1280」を7月中に日本で発売すると発表した。

 新製品の特徴は独自のQoS技術「AQUA」にある。他社の一般的なルーターは,入力してきたパケットをすべてバッファに蓄積してからQoS制御をする。ふくそうを防ぐため,バッファにたまったパケットが一定量以上になると破棄する。トラフィックが増加しても優先順位にかかわらずバッファにためるため,パケットの到達が遅れる原因になる。

 新製品では,ルーターは常にトラフィックの増減を監視し,トラフィックが急激に増えた場合は,優先順位の低いパケットをバッファに蓄積せずに破棄する。バッファに蓄積する前にパケットを処理することで遅延を小さくした。

 ハイパーチップのブライアン・バリーCEO(最高経営責任者)は,遅延のないQoSが必要な理由を「次世代のネットワークでは,音声網,ATM網,フレーム・リレー網などをIP網に統合する。機器での遅延時間が大きいと統合した意味がなくなる」と語った。

 ピーター・マーグ アジア地区担当副社長は「日本市場は技術的な面で世界をリードしている。音声網,データ網の統合の進展でも世界の最先端にいる。例えば,NTTの提唱する次世代ネットワークなどがそうだ。我々の製品は,日本市場の求めるものと合致している」と同社製品への自信をうかがわせた。日本での販売代理店はネクストコムとなる予定。

(白井 良=日経コミュニケーション)