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 ソフトバンクの孫正義社長は8月8日,同社グループで展開するIP電話サービス「BBフォン」関連の特許を申請していることを明らかにした。同日都内で開催した決算説明会の席上で言及したもの。

 孫社長は,BBフォンのどの仕組みが特許にあたるのか明言しなかった。ただ,特許について触れる前後に,「当社のIP電話の強みは,普段使っているNTTの電話番号を使ってIP電話網を経由して発着信でき,IP電話が使えなかったり110番などの緊急電話の際にはNTT網を経由して発信できること」と発言。これらの仕組みのうち,いくつかが特許対象となっていることを示唆する。

 孫社長は,「特許は今のところ成立していない」と言うが,「特許切れ直前の19年目になって,過去にさかのぼって請求することもある。他社は気をつけて事業を展開して欲しい」とIP電話に取り組む他事業者をけん制した。

 BBフォンは「050」で始まるIP電話専用の電話番号ではなく,ユーザーが東西NTTから取得している「0AB~J」と呼ぶ既存の電話番号を使ってIP電話を提供中。BBフォンのユーザー同士は「0AB~J」で相手に電話をかけるが,ソフトバンクBBのサーバー側が電話番号をIPアドレスに変換し両者を接続。IP網を使った通話を開始する。

 なお,ADSLサービスのYahoo! BBに関しては,2004年3月末の時点で400万ユーザーを目指すことを改めて強調した。7月末時点でのユーザー数は296万1000。BBフォンのユーザーは7月末で267万2000。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション)