ニフティは,法人向けテレビ会議サービス「EyeballMeeting」を9月2日から提供する。新サービスは,従来から提供していた個人向けサービス「Eyeballパティオ」を法人向けに機能拡張したもの。カナダのアイボール・ネットワークスのソフトウエアをもとに,ソフト開発会社のプロハウスがカスタマイズした。ニフティのインターネット接続サービス「@nifty」を利用していないユーザーも,コンテンツを利用する会員サービス「@nifty ID」に登録すれば利用できる。
新サービスの目玉は「ゲストID」。EyeballMeetingの利用を契約していない社外のメンバーを会議に参加させられる。会議主催者がゲストIDを取得しておき,ゲストIDとワンタイム・パスワードを含むURLをメールで一時参加者に送信する。メールを受け取った一時参加者は,URLをクリックするだけで会議に参加できる。
サービスを利用したいユーザーは,@nifty IDを取得した上でEyeballMeetingのIDを取得する。固定参加メンバーのIDである「メンバーID」,一時的に社外のユーザーなどを参加させる「ゲストID」ともに月額2000円で3IDから利用可能。
もう1つの特徴は,従来のピア・ツー・ピア(PtoP)型通信だけでなく,サーバーでパケットを中継するクライアント・サーバー(CS)型通信に対応した点。インターネット経由のPtoP型通信では,ファイアウォールでパケットが破棄されたり,アドレス変換の際に送信先を見失ったりする。
CS型ではWebサイトの閲覧と同様に,リクエスト・パケットをサーバーに送り,その応答パケットとして会議に参加中のメンバーの映像と音声を受信する。これにより,ファイアウォールやアドレス変換の問題を回避できる。CS型とPtoP型のどちらを使うかは,ユーザーが任意に選択可能。