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 NTTブロードバンドイニシアティブ(NTT-BB)は9月11日,高画質のリアルタイム双方向映像通信サービス「WarpVision」の提供を始めた。パソコンで「標準テレビ並みかそれ以上の画質を実現する」(NTT-BB)という。利用料は月額1万5000円の基本料金に加えて,1分60円の従量料金がかかる。

 NTTグループは次世代ネットワークの設計仕様「RENA」(resonant communication network architecture)の実現に向けて様々な取り組みをしている。WarpVisionは,「当然,RENA実現のための先行的取り組みの一つ」(NTT-BB)。実際,NTTグループが独自開発した映像関連の技術をフルに利用しており,これまでで最も“RENAに近い”サービスと言える。

 WarpVisionは,途中にサーバーを介さずパソコン同士で直接データをやり取りする「PtoP」(peer to peer)型の映像通信サービス。接続の確立時にだけ,IP電話と同じSIP(session initiation protocol)とそのサーバーを利用する。映像の符号化仕様には,転送レートが2M~8Mビット/秒のMPEG-2を採用。テレビの映像と区別がつかない高画質の映像を伝送する(写真)。最大10Mビット/秒の帯域を必要とするため,サービスを利用できるのは,東西NTTのFTTH(fiber to the home)サービス「Bフレッツ」のユーザーだけである。

 最大の特徴は,「テレビ会議専用端末の上位機種並みの画質を,10分の1のコストでパソコン向けに実現した点」(専用ソフトを開発したNTTサイバーコミュニケーション総合研究所の長谷雅彦所長)。高い品質は同研究所が独自開発した「RISCA」(real-time and interactive software based CODEC architecture)という新技術群で実現した。

 RISCAは,映像用の専用チップと同等の処理能力をソフトウエアで実現する技術。(1)映像符号化の独自制御技術,(2)独自のエラー訂正技術,(3)映像通信に通常利用するTCP(transmission control protocol)ではなくUDP(user datagram protocol)――などで構成する。Pentium4でクロックが2.4GHz以上のパソコンで利用できる。

(野沢 哲生=日経コミュニケーション)