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 IP電話の番号管理技術「ENUM」(telephone number mapping)に関する実証実験に取り組む団体「ENUMトライアルジャパン」(ETJP)が,9月17日に発足した。設立発起人は日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)など3社・団体。NTT(持ち株会社),NTT東西地域会社,ソフトバンクBB,沖電気工業,シスコシステムズなどを加えた20社・団体が参加した。

 ENUMは電話番号と,インターネットで使われるドメイン名を関連付ける技術。ITU-T(国際電気通信連合の電気通信標準化部門)やIETF(Internet Engineering Task Force)が標準化作業を進めている。国内でも,総務省の「電気通信番号に関する研究会」が,ENUMを重要な検討課題と位置付けている。

 ETJPは9月19日に活動を本格的に開始する。総務省の研究会の方針に基づき,ENUMのサーバーを試験的に運用。実サービスに利用する際の技術的な課題を洗い出すほか,参加企業が技術ノウハウを蓄積することを狙う。海外の団体とも連携し,国際レベルの技術検証も実施する意向である。

 設立総会の開催後には同じ会場で講演会も開催。ITUなどでIP電話の関連技術の標準化に長年携わってきた,千村保文・沖電気工業IP電話普及推進センタ長らが講演した。千村氏は「ENUMが実用化すれば,一つの電話番号でIP電話と電子メールの両方に接続するようなことが簡単に実現できる」などと例を挙げ,ENUMへの期待感を語った。

(島津 忠承=日経コミュニケーション)